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インフレ指標と為替の関係:なぜコアCPIが相場を大きく動かすのか?
概要:為替相場を大きく動かす要因の1つである「消費者物価指数(CPI)」について、名目CPIとコアCPIの違いや、それが為替市場に与える影響を初心者向けに解説します。また、経済指標発表時のスプレッド拡大に関する注意点や、金融庁・財務局に登録されたFX業者の確認方法など、取引を始める前に知っておくべきポイントもまとめています。

為替相場を大きく動かす要因の1つが、各国のインフレ(物価上昇)動向です。本記事では、米国の雇用統計などと並んで注目される消費者物価指数(CPI)の仕組みや、相場に与える影響について解説します。とくに名目CPIとコアCPIの違いを知ることは、相場の行方を読み解くうえで非常に大切なポイントです。
名目CPIとコアCPIの違いとは
消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入するモノやサービスの価格変動を示す代表的な経済指標です。このCPIには大きく分けて2つの種類があり、それぞれ見ているデータが異なります。
ひとつはすべてのモノやサービスの価格データを含んだ「名目CPI」で、日本では総合CPIと呼ばれることもあります。もうひとつは「コアCPI」と呼ばれ、天候や地政学リスクなどで価格が激しく変動しやすい生鮮食品やエネルギー(原油など)を除外して計算されます。
名目CPIは私たちの生活実感に近い数値ですが、一時的な要因で大きく上下することがあり、トレンドが読みにくくなる場合があります。一方、コアCPIは物価の基調的なトレンド(インフレの根強さ)を把握しやすいため、より実態に近いインフレ状況を測る指標として用いられます。
コアCPIが為替相場に与える影響と金利動向
なぜ、コアCPIの発表が為替相場を大きく動かすのでしょうか。それは、各国の金利動向を決定する中央銀行の金融政策に深く関わっているからです。
例えば、米国の場合は米連邦準備制度理事会(FRB)が、物価の安定を重要な目標としています。FRBは政策金利を引き上げるか、引き下げるか、または据え置くかを判断する際、一時的な価格変動に影響されにくいコアCPIの動向を重要視する傾向があります。
コアCPIが市場予想を上回って高い水準が続くと、FRBはインフレを抑え込むために高い政策金利を長く維持するだろうと予想されます。資金はより高い利回りを求めて移動する傾向があるため、金利が高い状態が長引くと予想される国の通貨は買われやすくなります。このように、コアCPIの結果が市場の金利予想を変化させることで、米ドル/円などの為替レートに影響を与えるのです。
CPI発表時のスプレッド拡大と取引の注意点
プロの為替ディーラーや機関投資家も、CPIの発表には極めて高い関心を持っています。そのため、発表時刻の前後には市場に注文が殺到し、相場が急激に変動しやすくなります。
このとき、個人投資家がとくに注意すべきなのがスプレッドの拡大です。スプレッドは取引の際にかかる買値と売値の差を指しますが、CPIや米国雇用統計のような重要指標の発表時は、原則固定のFX会社であっても一時的にスプレッドが大きく広がることがあります。
発表直後は相場が荒れやすいため、無理に取引を急がず、値動きが落ち着くのを待ってから参加することも1つの方法です。あらかじめ損切りの基準を決めておくなど、想定外のリスクを避ける運用を心がけましょう。
FX取引をはじめる前の準備と会社の選び方
為替市場や経済指標の仕組みを理解しておくことは、長く相場と付き合うための基礎となります。日々のニュースや経済カレンダーでCPIなどの指標発表スケジュールを確認する習慣をつけておくことが大切です。
また、自身の資金を預けるFX会社選びも重要なポイントです。日本では、金融庁や各財務局に金融商品取引業者として登録されている業者を利用することが大前提となります。無登録の海外業者とのトラブルを避けるためにも、口座開設前に金融庁のウェブサイト等で登録の有無を必ず確認し、安全な基準を満たした環境で落ち着いてトレードの準備を進めてください。
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